例年であれば、アクインターンシップでの学生同士のコミュニティで、筆記試験に関する情報共有がなされるはずなのですが、今年はオンラインになった影響で、情報共有が上手くいっていないようなので、早速ですが記事にしてみました!
筆記試験の内容、対策方法、選考への影響度にわけてご説明させていただきます。
【内容】
アクチュアリー試験の勉強をしていない学生も多く受験することもあり、公平性を期すためか、そういった学生でも解けるような問題仕様ですし(ご安心を)、問題レベルは、大学受験の知識でだいたい対応できるかな、という印象です。
の知識があれば別段問題ないと思います。
【対策本一覧】
『弱点克服 大学生の確率・統計』
お馴染み、藤田岳彦先生の『弱点克服 大学生の確率・統計』です!
確率の問題は、ちょうどこの本に記載されているような問題が出題されます。
『穴埋め式確率・統計らくらくワークブック』
この本の問題内容がピッタリ筆記試験のイメージなので、個人的にはこの1冊が一番おススメです!
アクチュアリー一次試験「数学」で、確率の前提知識がない方にもスイスイ理解が進む1冊ですので、初学者の方はこの1冊がおススメだったりします。微分積分の問題も沢山載っているので、そちらも対策してもいいかもしれません。統計分野が手薄なように感じますが、筆記試験ではあまり出題されないので、大丈夫です。
『穴埋め式微分積分らくらくワークブック』
自信がある方も、アクチュアリー一次試験の「数学」「損保数理」で応用できる(損保数理は隙あらば積分させてくるので)微分積分の計算の裏ワザが沢山載っており、ご一読の価値はあると思います! 私自身、損保数理でこの本の積分の裏ワザをフル活用し、試験場でも、計算の負担がかなり軽減されたので、是非!
『穴埋め式線形代数らくらくワークブック』
線形代数については、こちらをおススメします。
とても分かりやすく、この本をザーッと対策すれば、アク筆記試験の線形代数の問題にも十分に対応できると思います(問題レベルもちょうどこれくらい)。
【数列】
意外と出題されています。漸化式など、大学受験の時のような問題です。自信のない方は、大学受験の時の問題集に立ち返って対策されるとよろしいでしょう。
【選考への影響度】
気になるアク筆記試験の選考への影響度についてです。
どちらかというと、「アクチュアリー一次試験を受験する上で数学力に致命的な問題がないか」というネガティブスクリーニングの意味合いが強く、それこそ下位5~10%に入らなければ、まず落とされないのではないかな、という印象です(会社の意向によってケースバイケースですのであしからず)
インターンシップの際、アクチュアリーのリクルーターの方にも質問したのですが、口調からして、(なるべく採用候補者の幅は広くしておきたいためか)会社側も筆記試験でバッサリ切るのは不本意なようでした。
もちろん、筆記試験で1位かそれに近い成績を取れば、優先的に選考に呼ばれるということもあるようですし、学歴や科目数に懸念がある方は、筆記試験で上位の成績を取って数理的素養をアピールなさると良いでしょう。