さえたん日記

日本アクチュアリー会正会員(年金)アクチュアリーを目指す方々にお役立ちな情報を載せていきます!

★所見問題の対策方法①(アクチュアリー二次試験対策)

今回は、年金二次受験生の方に限らず、他の二次受験生の方にもご参考になればと思い極力一般化して書いてみましたので、少しでも多くの方々のヒントになりましたら幸いです。

 

私は暗記が本当に苦手だっただけに所見で点数を稼がざるを得なかったため(-_-;)

所見はどんなジャンルでも、最低でも1題10点以上取れるように訓練しておりました。

 

 

得点戦略

二次試験の得点戦略は以下の通りです。

第1部…30~35点/50点(30点代後半いけばいいかなという感じ)

第2部 計算問題…10点/10点

    所見2題…20点/40点(1題10点以上)

 

入社2年目の時、初めて書いた公的年金の所見を添削してもらって、10点(20点満点)取れたので、これはアドバンテージにできると直感し、ひたすら知識のインプットとアウトプットを磨いていきました。

二次試験が難関と言われる最大の要因は、受験生の多くが苦手とする所見の配点が40点も占めているがゆえだと思います。

しかし、所見問題でコンスタントに1題12~13点以上をキープできるようになりますと、点数がかなり安定してきて、第1部の足切りさえ突破できれば合格にグッと近づく上に、第1部で多少失敗しても挽回できちゃったりします。

もちろん、所見問題で1題12~13点を取れることを所与としてしまうのは流石にリスキーですし、第1部の暗記分野でなるべく40点以上取ることが一番重要なことには変わりありませんので、暗記をまず頑張っていただくことをおススメいたします。

所見に求められるスキル

  • 一題30分程度で1500~2000文字以上書けるスピード感。⇒合格者は大体1500字程度書いている印象です。
  • どのジャンルでも様々な論点から述べられる知識のストック
  • 論点をストーリー立てて書ける文章構成力
  • 独自の論点・解決策を述べ、そのメリデメを述べ論点補強

 

いい所見を書くコツ

①「常に課題意識を持つ」・「なぜ?」を問い続けること

いい所見を書くコツは、「目の前の業務に対する課題意識を常に持つ」ことだと教わりました。やはり、課題意識をもって臨んでいる人の書く所見とそうでない方の所見は全く説得力が異なるそうです。

これを平たく言いなおすと、目の前の業務ひいては法規制の在り方、業界の在り方に対して、「なぜ?」を常に問い続けることだと思います。そして、その課題に対して、「アクチュアリー」という一専門家としてどのような問題解決策を提示できるのか?ということを問われているのだと思いました。

解決すべき課題が目の前の業務や業界に内在していて、それに対する「なぜ?」を考え続ける、ということは常に意識しておりました。

 

年金分野を例にすると、↓のような形です。

生損保の方は「年金」をそれぞれ「生保」「損保」に置き換えるとヒントになるかもしれませんので、参考にされてみてください。

(例1)

「理想のあるべき公的年金の在り方」という理想の姿があるのに対して、現実はそこまで及んでいない。

⇒それはなぜなのか?

⇒どうしてそういう状況になっているのか?歴史的背景は?

公的年金を一番必要としているのはいったい誰なのか?

⇒では、その一番必要としている人たちに十分な年金給付を届けるべきにはなにをすべきなのか?

(例2)

「法規制」が一体何のために定められたのか?

⇒その背景は何なのか?

⇒その法規制は、「誰を?」「何のために?」「何を?」守っているのか?

⇒その法規制とて完璧ではないとしたら、何をどう改善したら理想に近づくのか?

⇒しかしながら、その改善策とて課題はあるとしたら、どうフォローするのか?

 

②「見せかける」文章表現力

業務経験が浅い私でも所見を得点源に出来たので、得点への寄与度としては、業務経験よりも大学受験の浪人時代に培った文章力の方が大きかったのかもしれません。

いうなれば、あたかも年金業界への課題意識を常に抱き、より良い公的年金私的年金の在り方とは何なのかを考えているように”見せかける”文章力でしょうか。

私は私なりに課題意識を持っているつもりではあったものの、やはりベテランのアクチュアリーの思索の深さには敵わない部分があったので、それを悟らせないように「見せかける」表現力という意味です。

「見せかける」だなんて以ての外だ!とお𠮟りをうけてしまうかもしれませんが、実務経験がなかった私が合格するには、そうする以外に取りうる手段はありませんでした…。

 

③文章の書きだしと結論を一番最初に書く⇒各論点は段落分け・箇条書きで分かりやすく記述する(採点ポイントを明確にしやすく書く)

これはすぐに取り入れられるテクニックなので、ぜひおすすめしたいです。

ベタ打ちで文章を書いてしまうと、読みづらい上に、時間が迫っているときに書いている途中でタイムオーバーになってしまった(私の実体験です…。)ので、

論点ごとに段落分けして箇条書きにして記載することで、採点官が採点ポイントを明確に分かりやすいように記載することを心がけていました。

そうすることで、時間が足りずとも、書き途中な部分をさっと消しておけば、上手く体裁が整えられた文章で提出することができます。

 

 

 

所見の採点基準

所見の書き方について、社内模試等における先輩方の所見の採点基準から感じたことを述べていきます。

(少なくとも弊社の先輩方の採点基準なのであくまでご参考までに)

 

・基礎知識の列挙に終始…5点/20点

+論点を多角的に何点か論述できている…8~10点/20点

+独自の説得力のある主張を展開できている(いわゆる芸術点)…12~13点以上/20点

 

・結論まで書ききれていないと採点対象外になるので、とにかく書ききることが重要

・接続詞や助詞の誤り、誤字脱字は減点

・箇条書きはOK

受験会場のPCは単語の変換機能や学習機能がない為、非常に煩わしいので注意

例)何度入力しても「掛金」が「掛金」、「最低積立基準額」が「最低積基準額」と変換されてしまう

 

社内模試で色々と所見を拝読していると、

5点の解答案は知識の列挙に終始しており、独自の持論を述べてられていない、あるいは聞かれたことに答えてられていなかったりしました。

論旨は同じでも、書き方ひとつで、単なる基礎知識の列挙に留まるのか、訴求力を持った独自の論点となりうるのかというのも違ってきます。ここについては、書く訓練あるのみなので、二次試験委員経験者の先輩に所見の添削をご依頼して何度も校正を重ねるのが一番だと思います。

 

次に、様々な論点を述べる、独自の説得力のある主張を述べる(芸術点を稼ぐ)ということですが、これについては、飲み会にとにかく顔を出して先輩方の議論や著名な先生方の論文、年次大会の発表資料を拝読して、論点のストックを貯蓄していきました。

 

所見の効果的な対策方法

①飲み会・懇親会に参加する 《論点・知識のストック》

呑兵衛の方に特におススメしたい学習法でもあるのですが笑、飲み会に顔を出して、先輩方の議論をとにかくストックしていくというのが、所見対策で一番有効だったように思います。

所見問題はやはり実務経験があるほど有利というか、机上の勉強だけでは難しい耳学問のような部分もあると考えており、そこは先輩方の議論を拝聴することで経験不足を補っていました。

委員会活動の後には飲み会が開催されるのですが、アクチュアリーの方は議論好きなので、そこから「最近気になっているトピック」を聞き出し、それについて議論していただくように話の流れをそれとなくもっていくことで、所見に出そうなテーマとその論点についてストックしていきました。

 

面倒見のいい方も多いので、「受験生なんですけど、今年は何が出ますかね??」と正直に聞いてみるといいと思います。

「あれ?受験生が飲んでていいのかな~?笑」とからかいつつ、「今年は令和6年度の財政検証でしょ!」「まあ無難に金利上昇じゃない?」「やっぱり他制度掛金相当額周りかな~」とヤマを張るべきテーマを教えてくださります。

そしてそれが見事的中し、試験場でその飲み会での議論をそのまま解答用紙に再現したら、無事に合格できました!笑 そこはやはり同じ業界のプロ同士、試験委員と着眼点は似てくるのかなと…。

それに何より、飲みニケーションというか、若手のうちから飲み会に参加しておくと、若いというだけで可愛がっていただける部分もあるでしょうし、多少の無知も若さゆえに大目に見てもらえますし、各方面に顔と名前を覚えていただけることで、人脈が増えるので、一石二鳥だと思います!

 

②ブログやnoteで意見を発信する 《論点のブラッシュアップ》

これは実践しておけばよかったなと思っていたのですが、ブログやnoteで意見を発信するという方法です。

X(旧Twitter)上には、アクチュアリーのフォロワーさんが沢山いらっしゃいますが、アクチュアリーの性格的に、ご自身の関連する分野の投稿には必ず目を通される&ご意見をFBされるので、そのご意見を所見のネタのストックにできたのかなと思いました。

SNSで意見を発信することには様々なリスクが伴うものの、ブログをやっていると、フォロワーの読者の方と偶然お会いすることもよくあったり(実は気づいていても黙っていてくださっているかもしれません)、お近づきになれるきっかけになったりもするので、勉強記録のブログなどもGood Ideaかと存じます。

 

③日記・備忘録をつける 《文章力アップ》

これは所見を書く上での文章力を向上させるテクニックでもあるのですが、日記・備忘録を書いてみて、「内省する」ことによって、ご自身の頭の中での意見を「言語化」して論理的に整理する力が向上すると思います。これについては別途記事にしてみたいと思います。

 

④論文を読む・年次大会の資料を読む・アクチュアリー会e-Learningを活用する 《論点・知識のストック》

所見の論点のストックのために、年金分野の大御所の先生方の論文・著作や年次大会の発表資料を読んだり、アクチュアリー会のe-Learning動画を活用して、所見で出そうなトピックのネタを収集していました。e-Learning動画は年次大会の発表動画がア会会員専用ページからそのまま視聴できるので、おススメです!

公的年金は、坂本純一先生や権丈先生の著作や論文を読んで勉強すれば、まず大丈夫かと存じます。私的年金では、清水信広先生の論文が非常に勉強になりました。

 

坂本純一先生のご経歴はこちらから↓

www.nensoken.or.jp

最後に

少なくとも私は年金1の第1部で足切りスレスレでも(恐らく30点台前半…💦)、所見問題で挽回して、なんとか合格できた奇跡が起きましたので、若手受験生の皆様も是非諦めずに所見も頑張ってください…!

第1部が得意な方でも、「万が一」というケースに備えて、所見問題でも万全に安定して得点できるようになれば、より盤石な合格への布石としての「保険」をかけるという意味で、所見問題も高得点を狙いに行っていただきたくことを強くおススメしたいです…!

業務経験関係なく、意外と訓練次第でどうにでもできる部分でもありますので、とにかく数をこなしてご自身なりの書き方のパターンを確立頂ければと思います。

皆様の努力が報われるよう陰ながら応援しております!

★穴埋め問題・簡記問題の暗記方法(アクチュアリー二次試験対策)

アクチュアリー二次試験で一番苦戦される方が多いであろう、穴埋め問題・簡記問題の暗記方法について書いてみたいと思います。

暗記の定着・精度向上については、もうとにかくご自身にあった方法を試行錯誤することが重要だと思います。合わない、と思われたらすぐ別の方法に切り替えることをおススメいたします。

簡記問題で分からないものが1つでもあると不合格確定している印象で、合格者・不合格の差が一番大きく出る部分だと思います。

あくまで噂ベースではあるのですが、第Ⅰ部で高得点を取ると採点する試験官の心象がいいのか、第Ⅱ部でも高得点をつけてもらいやすいという噂も聞いたことがあるので、地道な暗記学習はとてもお辛いでしょうが、その1点が合否を分ける命取りになると思い、「神は細部に宿る」と捉えて、とにかく暗記の精度を高めることを意識いただきたいです。

 

 

私が行っていた暗記方法(インプット編)

  1. 赤シートを使って、マーカーを引いた穴埋め部分を、呟きながら暗記する(耳栓をしながら呟くと、ご自身の声が頭の中に反響するので暗記の定着度が良かったように思います。)暗記の一週目等、最初のうちは、実務経験とリンクさせながら、法令が何を言っているのかしっかり理解すること。
  2. 1.の10秒後、意外と抜け落ちていることに気づくのでもう一度、空で暗唱できるか繰り返す。
  3. 1.と2.を何度も繰り返しても暗記できない、なおかつ、簡記問題にも出題されそうな重要法令は、白紙に一から書き出せるか確認する。(そして意外と書けない…!)

1~3については、とにかく、嗅覚と味覚以外の、視覚・触覚・聴覚をフル活用して頭の中に刷り込んで、反復に反復を重ねて頭に刷り込んでいったイメージです^^;

 

試験のコツがつかめていない最初のうちはむやみやたらに暗記マーカーを引かず、今まで繰り返し試験に出題されている穴埋め箇所・簡記出題箇所を中心に暗記していくといいと思います。

あと、「穴埋め箇所・簡記箇所がどうしてそこが問題として選ばれたのか?」という視点も大事で、穴埋め箇所はただランダムに選ばれたというよりは、何らかの重要な意味を持ったキーワードとして選ばれている傾向があるように感じました。なので、最初は穴埋め箇所の出題された箇所をとりあえずマーカーして覚えていくと同時に、どうしてここが選ばれたのか(その年の重要な改定箇所なのか?実務上、重要なキーワードなのか?)を考えていました。

 

私が行っていた暗記方法(アウトプット編)

  1. 会社の先輩が作ってくださった穴埋め問題出題ツールを使って、ゲーム感覚で何週もする
  2. 1.で間違えた穴埋め箇所を法令原文に立ち戻って、暗記シートで暗記、繰り返し間違えてて、なおかつ、簡記問題で狙われる可能性が高い条文は白紙に、呟きながら書いて覚える。(理想は、白紙から条文をそのまま書き出せる状態)
  3. 1.2.を繰り返して、暗記の完成度を上げていったら、過去問演習をする。

 

暗記の定着とメンテナンスについて

あともう一つ、記憶のメンテナンスには物凄く時間と手間がかかりました…。

1週間前に暗記したはずの条文がきれいさっぱり忘れてしまっていて、まるで3歩進んで5歩下がるような気持ちになったことも数知れず。

ここはもう、暗記のインプットとアウトプットをひたすらに繰り返すしかないと思います…。

 

また、法令の条文の理解が暗記の定着に繋がるというのもその通りで、理解を暗記につなげる方法についてはこちらの記事で詳しく説明いただいています。ここは実務経験とリンクさせていく部分かと思います。

暗記の定着度については実務経験による手触り感が重要になってくるように思います。ですが、私のようにアクチュアリーの感覚が完全になくなっても、気合と根性で対応可能ではありますが、暗記の定着がしづらいので、非常にしんどいなと思いました…。

 

pre-actuaries.com

 

紙に書いて暗記するか、目で見て暗記するか

紙に書いて暗記するか、何度も見て暗記するかについては、紙に手を動かして呟きながら暗記する方が定着度は高かったですが、時間がとにかくかかるので、1回書いて覚えるよりは10回何度も見返して暗記する方が効率的だと思って、書いて覚える方法は最初のうちのみで、次第に見返して呟きながら暗記する方法にシフトしていきました。

 

vidamrot様が具体的な暗記手法をご紹介いただいているので、こちらの暗記方法も参考にしておりました。

note.com

暗記方法については他にも色々こちらで紹介いただいています。

pre-actuaries.com

穴埋めは「等」括弧書きの中に至る細かい部分まで一語一句正確に暗記すること

穴埋め問題は、「等」や括弧書きの中に至る細かい部分まで確り暗記することが重要です。(一語一句正確な記載でなければ×になると思って暗記されることをおススメします)

最初のうちはむやみに暗記マーカー引きたくなってしまいますが、過去問の出題箇所を1つ1つチェックしてマーカーを付けて、どこの個所が重要なのか、どういう箇所をまず押さえておかなければいけないのか、最低ラインをまず把握して、出題傾向をぼんやりとでも掴むということが重要です。

年金であれば、まずはアクチュアリー試験・年金数理人試験の過去問、年金ストラテジーのオレンジ文字箇所をまずはしっかり覚えて、1つ1つの法令で何を言っているのか正確に理解することが暗記の第一歩となります。

私は、ここは実務経験なかったので、一番苦労した部分でした…。条文の暗記をするにしても、実務経験が無かったので、暗記に手触り感を伴った理解が最後まで身につかず、最後の最後まで苦労させられてしまいました…涙

穴埋め問題は、全問正解を狙っていかないと厳しいと思いますので、そのつもりで頑張ってください!

 

第Ⅰ部では、分野ごとに満遍なく得点すること

 苦手分野でも第Ⅰ部では頑張って50点中40点以上得点し、分野ごとにバランスの取れた得点配分を目指していただきたいというのは、どの方からもご助言されることかと存じます。

個人的な印象として、二次試験に中々合格しない人は、得手不得手で得点の偏りが大きい、所見問題が苦手な傾向にあるように思ったのと、もしご自身が合否の当落線上に乗ってしまったとき、バランスよく満遍なく得点できている受験生とそうでない受験生とで、仮に「プロとして満遍ない知識を有しているか」という評価軸で評価されてしまったとしたら…と思うとやはり、苦手は無いようにしていただいた方がベターなのかも…と考えております。

年金分野では、DBは実務経験あるので得意な人が多い一方で、DCや公的年金は苦手な人が多い印象です。逆に言うと、DCや公的年金は実務経験関係なくイーブンで戦える土俵なので、若手準会員の受験生の皆様は得点のチャンスと捉えて頑張って頂きたいです。

狙われる穴埋め、簡記問題については、アクチュアリー試験・年金数理人試験の過去問10年分をプレイバックして、条文の上に「H●年 年金数理人試験大問5出題」とメモしていくと、どこの条文が繰り返し狙われているのか分かるので、そこは絶対に抑えておく

 

繰り返し狙われる…年金数理人として、知っていなければならない条文・実務で何度も使う条文(DB法施行規則、退職給付ガイダンスなど)

スポットで狙われる…法令改正があったもの、その年にホットトピックになっているもの(DC拠出限度額、令和6年度財政検証、少し古いものだとリスク分担型DBなど)

難易度を上げるために狙われる…DB承認認可基準、DC法施行規則などを簡記で出題

 

 

 

 

簡記問題の対策について

簡記問題については、穴埋めで覚えたワードをパズルのように繋ぎ合わせて、覚えていきました。

実は私も試験本番で実践していたやり方なのですが、簡記問題の答えを、試験本番で書くときは、法令の条文ベタ打ちそのまま書くのではなくではなく、意味や内容が正確に合っていればOKですが、()書きにある制約事項ももれなく書くことはご注意ください。(恐らく採点対象なので注意)

 

穴埋め問題を繰り返しやっていると簡記問題が自然と書けるようになってくるし、どこが狙われるかも自然と分かってくるので、そのあたりから大体勉強が手ごたえが出てきて楽になってきます。

 

 

過去問研究で分析した結果、簡記問題はどこが出るかは以下が狙われる傾向にあると思います。(年金2次の場合)

2025年度なら、2024年10月~2025月9月までの間に起った法令改正を中心に、法令改正に伴って改訂された条文は必ずチェックしておくこと。私は、wordの校正機能を使って、法令改正箇所を把握していました。

公的年金であれば、毎年度変わるパラメータ(老齢基礎年金額、マクロ経済スライド、実質賃金上昇率、等々)

・DBであれば、最低積立基準額の下限予定利率、DB数理実務ガイダンスのうち、改正されたもの(DC拠出限度額の算定周りの基礎率の算定などは重々復習すること)

・あとは、アクチュアリー試験・年金数理人会試験で繰り返し出題されているDB実務で多用する箇所(青本、法令解釈等)年金アクチュアリーとして押さえておかなければいけない必須項目なので、ここで落としてはいけない

・DB数理実務ガイダンスは、一度出題されたことのある個所は出る可能性が低いので復習しなくてOK ストラテジーでピックされていたりする部分を中心にひろい食いするイメージ

 

DB数理実務ガイダンスはヤマ貼るのが難しいと思います…個人的にはこれが2021年度から試験範囲に追加されたことで難易度が跳ね上がったと思っています。

諦める人が多い箇所だと思うけど、試験には絶対に出るから、法令改正箇所を中心にそれに伴って改正された個所や、今ホットトピックな箇所についてはしっかりチェックしておくこと

 基本的に箇条書き部分が「●点簡記せよ」という形で狙われる傾向なので、DB数理実務ガイダンスは箇条書きで、数理実務の算定に関わる基礎率算定などの部分を中心にヤマを張って暗記していくこと。全部暗記しようとすると、200ページという膨大な量故にドツボにはまるので要注意。どこが出るかのヤマは、直近の試験で正会員になられた身近な先輩に聞くと大体当たります。

 

DBやDCのQ&A集(特にDB)は○×問題で出題されるので要対策。

承認認可基準や規約例は、前年で合格者を多く出した翌年に合格者数を絞ってくる年(≒難化年)に出題される(2022年度年金1など) 私は最初から捨ててしまっていたが、ストラテジーにピックアップされている箇所は最低限書けるようにすべきだったなと…

 

合格した時の試験の時は、これも書ける、あれも書ける!でいわゆる進研ゼミCMのような状態で、試験中、すごく楽しかったのを覚えております。

公的年金の所見は私の得意分野でもあったから書いててすごく楽しかったですし、アクチュアリー試験で試験中一番楽しかったのも年金1・年金2だったので、試験中楽しめるように、日々の勉強時間は徹底的に突き詰めて暗記の精度を上げて拘りぬいてほしい、本番で苦しむことを思えば、練習で苦しむ方が100倍マシだと思って頑張ってほしいです。

 

医学生・司法試験受験生の友達に暗記方法を聞く

 暗記方法については、医学生・司法試験受験生の友達に聞いて、暗記方法を教えてもらって、それを試行錯誤して、自分に合った暗記方法を試していきました。

(医学部だと、基礎医学の必修講義の試験で、ひたすら微生物に関するプリント(バインダー3冊分)を1週間で丸暗記など、らしいので、暗記方法のテクニックに詳しいので、そういった友人たちに暗記方法を徹底的にリサーチして試行錯誤していました。

 

 

 

正会員になってよかったこと②~受験生へのエールを込めて~

アクチュアリー正会員になってよかったこと①では書ききれなかったため、②に待遇面でのお話を書きたいと思います。

 

①はこちらから↓

bluetan0210.hatenablog.com

 

 

★正会員になってよかったこと②

転職活動を有利な条件で進められる

正会員になることのメリットはやはり、より好条件で転職カードを切れることでしょうか。

実は、私は正会員になってすぐに転職をしたのですが、前職の会社では、早く正会員になったがゆえ(※)に、逆に、年金数理人の業務要件も満たせていないにもかかわらずアクチュアリー業務から外される極めて不可解なパラドックスが起きてしまった上に、異動希望も全く聞き入れていただけず、他社の先輩方の強い説得もあって、転職を選びました

(※)アクチュアリー業界ではもっと早くに正会員になられた方は沢山いらっしゃいますが、「会社の中では」早い方という意味です。

 

アクチュアリーの実務経験は2年しかないにもかかわらず、(誇張抜きで)年収が倍になり、こんなにいただけてよいものか、と物凄く感動しております…><

 

今働いている会社の方々は、とても明るくて優しくて気さくな方々ばかりで、ここまで優しくされたり、丁寧に指導していただけたのも初めてで、一緒に働くメンバーの違いでこんなにも心理的負担が違うものかと実感しておりますし、正会員になって、働く待遇や環境を自分で選べるようになったのは、本当にありがたいと思います。

また、アクチュアリーを大事にする会社とそうでない会社の違いは、かなり会社によって差があるのかなとも思いました。

 

実際、研究会員・準会員のまま転職するのと、正会員になった後に転職するのとでは、やはり転職活動時の待遇における交渉力もやはり違うようで、前職のお給料を上回るように、外資系・コンサル系・監査法人などは年収交渉ができるという話も他の先輩から伺ったことがあります。

 

転職活動を一度経験してみて思うのは、正会員の資格があれば意外と簡単に転職できてしまう実感があり、たまたま運に助けられた部分もあったのですが、転職活動1ヶ月で次の会社の内定を頂くことができ、本当に資格に助けられたと思っています><

 

転職せずとも、正会員の資格を持っていれば、正会員でなかったときと比べて会社への交渉力が上がるような側面(辞められたら困るので待遇を配慮していただけたり…等)もあるのかなとも思います。

 

委員会活動の後の飲み会の場などで、「君うち来なよ!」「なんでそんなところで働いてるの??もったいないよ!」「ていうかウチ来て、生保アクチュアリーになっちゃいなよ!」といった転職のお誘いのお話もいただいたりするので、そういったご縁で転職される方も多いのかもしれませんね。(そういう意味でも、早く正会員になっておくとお誘い頂ける可能性が上がるのかも…という副次的効果もあるのかもしれません^^)

 

ライフイベントの見通しが立てやすくなる

正会員になって試験に一区切りついてから、結婚や出産といったライフイベントに踏み切られる方も、とても多いなと感じます。お子様の誕生をきっかけに正会員になられる方も結構多いように思います。

「試験勉強ばかりにかまけて、家庭のことを疎かにして…!今年正会員になれなければ、離婚するわよ!!!」と奥様に脅された結果、見事正会員になられた先輩もいらっしゃいます笑

女性アクチュアリーの方々とも多く交流させて頂いているのですが、やはり、子育てと仕事と試験勉強の両立は本当に大変だった…とどの方もお話しており、一日15分確保することすらできない、とのことでした。なので、お子様が手がかからなくなってから試験勉強に励まれ、見事正会員になられた女性アクチュアリーの方にも数名お会いしたことがあります。

中には、三児の男の子の育児と仕事と試験勉強を両立させながら見事正会員になられたママさんアクチュアリーもいらっしゃり、そのバイタリティたるや、と敬服せざるを得ない気持ちでした。

正会員かどうかや性別を問わず、アクチュアリーの皆様は殆どの方がご結婚されているような印象があるので、アクチュアリー試験のせいで婚期を逃した!という方はあんまりいらっしゃらないのかもしれません。

 

自分に自信がつく、自己肯定感が上がる

アクチュアリーを目指して勉強してきた日々を思い返すと、何が一番自分の財産になったかというと、辛い中でも、ハンデがある中でも、弱音を吐き散らかしながらでも、最後まで徹底的に、頑張りぬけた自分自身への自信がついたこと、だと考えております。

 

天才でなくとも、暗記が苦手でも、実務経験で多少のハンデがあろうとも、

むしろそれらのハンデがあったからこそ、徹底的にやり抜く強烈な目的意識や執着力が、自分の中に秘められていたことは、アクチュアリー試験を通じて初めて発見できました笑 

多分人生で一番勉強したと思います^^

 

もはやアクチュアリーとしての感覚を失ったまま、正会員になってしまいましたが、ハンデがあること、自分に天賦の才など無いことを自覚していたからこそ、「周りの3倍努力して当然」と、ひたすら自分に言い聞かせていました。

 

平日毎朝2時半に起きて、睡眠時間4時間で、長年犠牲にしてきたもの達の重みと、意地と根性とが、ひたすら私を突き動かしていました。

 

「どうしてそんなに頑張れたの?」と、色んな方から尋ねられるのですが、

今思い返すと、「辛かったのに頑張れたのは、辛かったから」かなと思います。

 

合格して、正会員になったときのことは一生忘れられません。

 

初志は、忘れるものでもなく、諦めるものでもなく、貫き通すものだということ。

これを学べたことが、正会員になって一番の大きな学びだったなと思います。

 

 

アクチュアリー試験を前に戦い抜かれる方々、どうか後悔が残らないよう、全力で暴れてきてください!! 

意外と何とかしようとすれば何とかなります!!

だから、応援しています!!! 

頑張ってください!!!

画像は、試験直前にミスドで頭を激しく掻きむしりながら、DB数理実務ガイダンス(200ページ近くある)を必死に暗記していた時に、目にしたポップです笑

正会員になってよかったこと①~受験生の皆様へのエールを込めて~

受験生の皆様のモチベーションアップに少しでもつながればと思い、正会員になってよかったことを書いてみます。

正会員になると、仕事の機会や出会いの範囲が一気に広がり、海外のアクチュアリーとも交流できるようになります。準会員の頃には想像もできなかったほど視野が広がり、本当に刺激的で楽しいです!

あの辛くて真っ暗だった試験勉強を頑張ってきて良かったと心から思います><

試験直前にはプレッシャーで吐きそうになっていた自分自身が、翌年には海外のアクチュアリーに囲まれ、また、アメリカの国際学会で登壇デビューを果たす未来なんて、想像すらできませんでした笑

 

もし受験生の皆様がこのブログを読んでくださっているなら、一年でも早く正会員になってメリットを手にし、そして一日でも早く辛い試験からご勇退いただけるよう、“今この瞬間”を頑張っていただければと陰ながら応援しています!

試験直前の吐きそうな気持ちで頑張っている方々、その努力は必ず将来報われるはずなので、「試験場で苦しむより、今苦しむ方が100倍マシ」とお考えになって、あともう少しだけ、死力を尽くして頑張ってください!

 

 

 

 

★正会員になってよかったこと

辛い試験勉強の日々から早く逃れられる

まず正会員になって一番最初に受けた恩恵がこれでした…苦笑

正会員になると、長年、心の過半を独占し続けていた「試験勉強をしなければ…」という重圧から解放されます。

もう、どこに行くにしても、勉強道具を携帯しなくて済むようになります。

もう、上司から試験のプレッシャーをかけられなくて済むようになります。

もう、秋冬の行楽シーズンを思い切り楽しめるようになります。

もう、肌寒くなるとともに試験が近づいていることを二度と恐れずに済むようになります。

 

私は天才でもなんでもなかったので、試験勉強には非常に苦労しました…苦笑

 

まず、平日毎朝2時半に起きて、鬼の形相で試験勉強を頑張っていました。

平日5時間半、休日9時間の勉強をしていました。

 

私は、実務経験が2年間しかなく、その上、無関係の部署に異動されてしまい、実務のブランクを経てアクチュアリーとしての感覚を完全に忘れ去ってしまったというハンデを負っていたこと、正会員になった後にやりたいことが沢山あったこと、そして何より、20代の貴重な一年間をこれ以上、苦しい試験勉強に蝕まれたくなんてなかったからです…(´;ω;`)

 

アクチュアリー試験は12月中旬にありますが、クリスマスに向けて街中がイルミネーションに彩られ華やかで、浮かれムードになる一方で、試験に向けて私の心が真っ黒に沈みゆくその対比の辛さたるや、例えようもないものでした…。

 

アクチュアリー試験が対面開催だったとき、五反田TOCで開催されていたのですが、会場入口に大きなクリスマスツリーがあって、「私はこれから一年で一番辛くて苦しい3時間を戦い抜かなければいけないのにな…」と悲しい気持ちでいっぱいになりました。

 

しかしながら、正会員になったときの二次試験では、ヤマが全て的中し、「これもできる!あれもできる!」と進研ゼミのCMのような会心の手応えを感じながら終えることができ、会場を出た後、雲一つない冬の青空を見上げた時の解放感も、それはそれは例えようもないものでした…。

 

だからこそ、試験が終わった後に満面の笑顔で終えられるように、あの時の選択を後悔しないように、今を頑張りぬいてほしいと、エールを送らせていただきます。

 

「優秀」だというレッテルをはってもらえる

早期に正会員になるメリットとして、まず最初に挙げられるのは、試験の難しさを身に染みて痛感されている方々だからこそ、初対面の場でも「優秀」というレッテルを貼っていただけることだと思います。

 

この「優秀」という評価がもたらす効果は非常に大きく、同じく優秀な方々が自然と引き寄せられるのか、アクチュアリー界の重鎮や他社のスタープレイヤーの方々からご関心を寄せていただいたり、お声をかけていただいたりと、極めて優秀な方々との繋がりができたり、面白い仕事のチャンスや、転職のお声がけも頂けたりします。

そうした貴重な人脈や経験が若いうちから積み重なることで、同世代とは比べものにならない経験値を得られ、アクチュアリーとしての成長、さらには価値観や未来を大きく変える出会いへと繋がっていくのだと感じています。

 

大館賞・理事長賞を受賞された方々は、その優秀さゆえに、その後も華々しいご活躍をされている方が多くいらっしゃいます。実際にアクチュアリー会の重鎮や第一線で活躍されているスタープレイヤーの経歴を調べてみると、理事長賞受賞者であることが少なくありません。すごいですよね…。

 

さらに、私が強く感じている魅力のひとつは「極めて優秀な人材に比較的容易に出会える」ということです。母数が多い資格では、突出した方に出会うのはなかなか難しいですが、アクチュアリー試験は超難関であるがゆえに、人材がある程度選抜されて母数が少ないため、日常生活ではまず出会えないようなレベルの天才や超人に、比較的容易に出会えると痛感していて、これはアクチュアリーという資格ならではの特権だと考えております。


もちろん「ペーパーテストが得意」ということと「アクチュアリーとしての優秀さ」がどの程度相関しているかについては意見が分かれるところだと思います。ただ、私がお会いしてきた正会員の方々は、やはりデフォルトで頭の良い方が多いと感じましたので、ふるい分けの試験としては、一定の精度を持っているのだと思います。

 

正会員のコミュニティに入れる・別分野の方々と交流できる

正会員になると、委員会活動が割り当てられ、アクチュアリー会を運営する側に立場がシフトします。委員会活動で、他社のアクチュアリーと一緒に仕事することになります。社外の正会員の皆様との出会いが一気に拡大して思ったのは、やはり、出会う方々の優秀さのレベルが、ワンランク上がったということを強く感じました。

私が思う「アクチュアリー」という職業の一番の魅力は、他社のアクチュアリーとの交流が活発な所で、なおかつ、ここまで会社・業種を超えた交流が活発な資格もそうそうないとも考えております。

私自身、準会員だった頃から、社外の先輩方から多くのことを教えていただき、影響を受け、今の私を育てていただいたも同然だったので、なおのこと強くそう思います。

 

正会員になると、委員会活動や様々なイベントで、別分野のアクチュアリー、つまり、生保・損保のアクチュアリーの方々とも仕事上で接点を多く持たせていただいているのですが、自分がいる分野が相対的に俯瞰することができて色々な発見があり、とても勉強になります。

お仕事への姿勢であったり、学ぶということに真摯な姿勢であったり、他社の先輩方から勉強させていただいたことは今も私の中で貴重な財産になっており、後進の育成に熱心な方も多いので、今後のお仕事につながるご縁も沢山いただきました。

 

もし、若手のアクチュアリーの方に向けてアドバイスを差し上げるのなら、正会員になるのを待たずとも、なるべく若いうちから他社のアクチュアリーの方々との接点を持つために、委員会活動の後の懇親会に参加したり、学会、年次大会に参加したりされることをおススメします。

(個人的には、正会員になって、フォロワーの皆様と直にお目にかかる機会がグッと増えてすごく嬉しいです^^ ブログをご覧になったフォロワーさんが感想やアドバイスを下さったり、「君が"さえたん"か!いつもブログ読んでるよ!」というコメントを下さったりして、ブログをきっかけに色んな方々とのご縁が広がっているので、結構おススメかもしれません笑 いつもありがとうございます)

 

海外アクチュアリーとの交流ができる

先述と関連して、また別記事で書きたいと思いますが、正会員になってすぐにご縁があり、インド、インドネシアベトナム、中国、韓国、アメリカのアクチュアリーの方々と交流する機会があり、色々なことを教えていただき、国によってかなり毛色が違うのだと学べました。それとはまた別に、海外の学会に登壇する機会をいただけましたが、このときにもFIAJの肩書きは役に立ったので、ICAやPBSS、Joccoなどの国際学会や、国際会議にいずれ挑戦されたい方は、是非FIAJも頑張られてください!

社会人4年目で海外の国際学会に挑戦できたのは、私にとって貴重な経験・大きな財産になっており、若手でもそういった海外の学会に挑戦できる機会がフェアに与えられているのは、アクチュアリーならではの良さだと思いました。

 

将来のキャリアを描きやすくなる

「優秀」だというレッテルを貼ってもらえることの付随効果として、試験に早く合格した若手は「優秀」「エース候補」としてみなされて、優先的に育ててもらえることになります。

具体的には、美味しい仕事のチャンスも多く振り分けられたり、正会員になったご褒美として海外研修にも行かせてもらえたり、花形部署への異動も優先的に考慮してもらえることになり、他の若手と比較して、色々な経験を積ませるように会社に取り計らっていただける可能性も高くなります。その結果として、他の同期よりも早く成長できる可能性も高まります。

優秀な若手だと、運良く社外のアクチュアリー会の偉い重鎮の方々と一緒に仕事できるチャンスが頂けて、そうした方々に顔と名前を覚えていただけることは言わずもがな、ご自身の成長に繋がる刺激的な経験も出来たりして、同じ会社の同世代とは比べ物にならないほど貴重な経験や人脈を得られることにもなります。

 

 

続きの「正会員になってよかったこと②~受験生の皆様へのエールを込めて~」はこちらから↓

bluetan0210.hatenablog.com

★アクチュアリー二次試験の勉強方法(概要)

ご無沙汰しております。

時間が出来たので、備忘録までに私が行っていたアクチュアリー二次試験(年金)の勉強方法をご紹介したいと思います。

年金二次が中心になりますが、出来るだけ生保・損保の二次受験生の皆様にもお役に立てそうな普遍的な内容も織り交ぜていきますので、是非お読みいただければ嬉しいです。(★がついているタイトルの記事は生保・損保の二次受験生にも参考になるような記事にしています)

 

今回の記事は、準会員になりたての皆様に向けた二次試験の勉強方法の概要記事になります。

辛い試験勉強を前に戦っていらっしゃる読者の皆様が1年でも早く新正会員になられることを願って、なるべく詳述したいと思います。

(モチベーションアップになるような正会員になってよかったことについての記事も後日アップ予定です!)

 

 

勉強の手順

①とにかく法令(穴埋めベース)を暗記しまくる。理解が追い付いていなくてもとりあえず暗記しまくる。

②穴埋めが8割くらいできるようになったら、簡記で書けるように特訓。このとき、理解と暗記をリンクさせるように重要法令の意味については理解するよう努めながら暗記する(穴埋めで覚えた言葉のパーツをパズルみたいにつなぎ合わせるイメージで簡記の暗記をしていきました)

③②の簡記ベースでの暗記が6~7割仕上がったら、過去問演習でアウトプットすることにより、暗記の精度を高めていきました。

※暗記については、私自身、非常に苦労したので、別記事で暗記方法を紹介いたします

 

勉強時間

3,851時間(3年間総計)

内訳は年金1がやや多め。年金2を先に合格していく方が多いので、試験の難易度・暗記分量も年金1>年金2だと思います。

この勉強時間に驚かれる方もいらっしゃるかもしれません。私は、仕事終わりに勉強ができないタイプだったので、朝2時半に起きて勉強していました。それと、自分は天才でなかったこと、それに加えて実務経験が2年しかないうえにブランクがあるというハンデを負った状態だったので、他のライバルの文字通り「3倍」の努力をしなければいけないと思ったので、3,851時間という勉強時間になりました。

そして、私は丸暗記が苦手だったので、この勉強時間の9割は暗記に費やしました…。

お恥ずかしい話にはなってしまいますが…私の年金アクチュアリーとしての実務経験は数理計算1年・制度コンサルティング:1年の計2年間しかなく、その上、二次試験を受験した時点では、アクチュアリーの仕事から離れて久しく実務経験1年半のブランクを経て、アクチュアリーの感覚は完全に失われてしまった状態で正会員になりました。

年金分野では珍しい、特別掛金・リスク対応掛金の算定、制度変更計算(予定利率変更・給付減額判定・DC移行・回復計画等)は一切やったことがない「ペーパー正会員」となります苦笑

年金二次は、実務経験による感覚があるかどうかによって、暗記の定着度も雲泥の差になるので実務経験が浅いとかなり不利になってしまいますが、上述のような二重のハンデがある状態であっても、努力でハンデを覆せて、正会員になれる事は実証しましたので、実務経験の浅い二次受験生の皆様にはぜひ頑張って頂きたい一心です!

とくにDBは実務経験による差が出てしまいますので、若手準会員の皆様は公的年金やDCを得意分野にすることをおススメいたします。

 

 

一次試験と二次試験の違いについて

私自身の体感と周囲を観測した印象ベースで

アクチュアリー一次試験と比較すると難易度が2段階程度上がる印象です。

勉強の負担感(暗記量・心理的負担)で例えると、二次1科目=一次試験3~4科目というイメージです。

私の周囲の正会員を見ると、二次試験を2~3年でサクッと合格する方と5~10年近くかかる方の両極端に分かれる印象です。

一次試験は、過去問をしっかり対策すれば、着実に合格科目を積み上げられて準会員になられる方が多いので、勉強時間のボラティリティが小さい一方で、二次試験だと勉強時間のボラティリティや習得スピードに大きな差が出る印象です。

丸暗記が得意、あるいは、丸暗記の手法がご自身の中で確立されていらっしゃる方や、文章力があって所見問題が得意な方から早く合格される印象です。

しかしながら、二次試験でもやはり一定程度の勉強時間を積み上げた方から合格していくというのは、他の正会員の皆様のツイートや他の方のブログを拝読しても共通見解のようです。

短い方だと400~500時間、中央値は800~1,000時間な印象です。

試験の得点力という観点では、一次試験の成長曲線は直線的で、二次試験の成長曲線は、曲線的です。一次試験は過去問の演習時間に比例して着実に得点力が伸びていきますが、二次試験は、最初のうちは暗記が理解に直結しませんので、暗記も定着しづらいですが、ある一時点でグッと伸びる瞬間があり、暗記と理解が直結して、穴埋め・簡記問題がスラスラかけるようになり、所見の論点がいくつも思い浮かぶようになります。

ただ、この成長のブレークポイントに到達するまでに、3歩進んで5歩下がるような地道で辛い暗記学習になるので、それまでに諦めてしまわれる方も多い印象です・・・。

ですが、私としましては、私の勉強時間の3,851時間をまず上回ってから諦めるかどうかご検討されてもよろしいのではないかと思います(読者の皆様は頭が良い方が多いのでそれまでに合格されるはずです…!)

他の正会員の方に伺っても、概ね同様の傾向で、秋頃にコツを掴む方もいれば、直前期の12月に入ってからいきなり書けるようになった・・・など意外と直前期に覚醒された方も多い印象です。正会員の皆様がよく仰る「諦めないことが大事」というご助言はこういった経験に基づくものかもしれません…。

 

vidamrot様が2次試験の勉強方法についてご記載されている記事があったので、紹介させていただきます。

note.com

 

note.com

年金二次の特徴とその他の二次試験との共通点&違いについて

X(旧Twitter)のTLを拝見した印象なので、間違っていたら申し訳ございません。

年金二次が関連法令の暗記メインの学習スタイルだというのは共通かと存じます。

そして、第Ⅰ部で40点以上をまず取るという得点戦略も共通のようです。

一方で、年金二次では公式教科書を一切使いません。公式教科書を一切購入せずに正会員になられた方もいらっしゃいます。

そして、過去問演習もあまり役に立たないので、あまりやりません。(個人的には、過去問演習がほぼ役に立たないというのが年金二次の合格率が低い要因かなと思っています) 所見問題も過去問演習が効かないので、対策しづらい、得点しづらいというのも特徴です…^^; それ故に、二次試験突破に10年以上かかる方もたくさんおられます。

理由としては、法令改正が毎年あることにより、過去問の記載や教科書の改訂が法令改正に追い付かず、現行とは相違する間違った記載が散見されるため、殆ど参考にならないのですが、二次試験で法令改正部分は必ず狙われるため、うっかり教科書を参照して回答すると間違えてしまうリスクが高い為です。所見問題もその時のホットトピックが狙われるので、過去問は過去のトピックしか載っていない(しかしながら、受給権の保護・税制の公平性など普遍的な重要テーマは絶対に過去問で抑えておくことをおススメします)

そして、青本以外にも「広く・浅く・まんべんなく」暗記することも年金二次の大きな特徴かと存じます。個人的には、DB数理実務ガイダンスが2021年度から試験範囲に追加されたことで、難易度が大きく跳ね上がった印象です。(PDF200ページの中から簡記問題の数行をピックして解答させるのは中々にクレイジーでした)

アクチュアリー就活について【面接の質問集part②】

懇意にしていただいている24卒の方からアク就活の面接での質問リストをご提供いただきました!(*´▽`*)(ありがとうございます!)

 25卒の皆様は、就活も佳境を迎えていらっしゃるでしょうが、蔭ながら応援しております…!

 

 

 

【生保損保会社での面接質問一覧】

<ご自身に関する質問>

  • 強みを活かした経験
  • 弱みは何か? 自分の弱みへの対処法
  • 何を大切にして生きているのか
  • 人生で一番力を入れたことは何か、なぜそれをしようと思ったか
  • 人とコミュニケーションをしている時、大切にしていることは何か
  • 周りに反対されても貫き通した経験は何か
  • 最近何か頑張っているか
  • 他人を巻き込んだ経験について
  • 学生時代に失敗したことと、それをどう活かしたかについて
  • 周りにどんな人だとよく言われるか
  • 大学入学までに現在の価値観に影響を与えた出来事
  • 英語に抵抗はあるか

 

アクチュアリー・就活に関する質問>

 

<キャリアイメージの質問>

  • 入社して実現したいこと
  • 希望する部門でどういう仕事をしたいのか
  • 希望の部署に配属されなかった場合、どうするか
  • どのような上司になりたいか
  • どういう社会人になりたいか

 

【信託銀行・コンサルティング会社の面接質問一覧】

<大学生活>

  • なぜその大学を選んだのか、大学合格した時どう思ったか
  • コロナによってなにが影響を受けたか
  • 大学・大学院で何を学んでいるか、またどのようにしてモチベーションを高くキープしているか
  • 学業で力をいれたこと、学業以外で力を入れたこと
  • 学生時代、「集団で」何か頑張ったこと、またどのように取り組んだのか

 

<ご自身に関する質問>

  • 学生時代に1番力を入れていたこと、自分の強みがどう活かせたか

(どういった力の入れ方をしていたか、苦労したこと、良い体験等の説明)

  • 大学生活で一番頑張ったことは大学生活でどのくらいの割合を占めるか 
  • 自分の価値観はどういう経験をもとに得たものか
  • クレーマーがいた時にどういう対応をするか(ストレス耐性はあるか)
  • 大学入学前の一番印象深かった、価値観に影響を与えた出来事
  • 部活動は何をやったか
  • 特技趣味欄の深掘り(履歴書)
  • 友人からどのような人と言われることが多いか
  • 友人のグループで、どういう立ち位置になることが多いのか
  • 院に行く可能性はあるか(学部生の場合)
  • 貴方の原動力は何か
  • あなたが岸田総理の立場ならやるべきだと考える政策(2つか3つ)

 

アクチュアリーや就活に関する質問>

  • アクチュアリーを知ったきっかけ
  • アクチュアリー試験状況、今年の勉強計画
  • 生保損保年金の違いは理解できたか
  • 生保・損保・年金の志望順位とその理由
  • どんなアクチュアリーになりたいのか
  • 年金アクチュアリーの業務にどのようなイメージを持っているか
  • 他社・他業種でどのようなインターンに参加していたか、その感想 
  • 就職活動の軸、企業選びの軸
  • 他業界は受けるか(受けようとしている企業)、ESは出したか、出す予定か
  • 同業種競合他社の志望度
  • 社風はどう感じているか
  • 内々定を出したら就活やり切るか、やめるか。

 

<キャリアイメージの質問>

  • 当社に入社したとして、5、10年後にはどう活躍しているか
  • 当社に入社したら、自身の強みをどう活かせるか自己PR
  • (アクチュアリーに何を掛け算して、どんな挑戦をしていきたいかを言えたら良い)
  • 年金アクチュアリーに求められる能力は何だと思うか
  • 自分の想いや考えをどのように仕事に昇華したいか
  • データサイエンスは選択肢として考えなかったのか
  • 英語に対して抵抗があるか
  • 貴方にとって会社とは、専門性とはなにか、あなたが会社に求めるものは何か
  • 東京勤務(関西に本社がある場合は大阪勤務)は問題ないか

 

↓part①はこちらです

bluetan0210.hatenablog.com

 

年金アクチュアリーのキャリアの幅について

社内外で出会ってきた年金アクチュアリーの業務内容のご紹介、キャリアの幅、年金業界のホットトピック等をフラットに書いてみようと思います。

面接の話のネタになりそうなことも記載していますので、就活生の皆様も業界研究や将来のキャリアイメージ構築にご活用いただければ幸いです^^

 

■勤務先

信託会社、生保会社、損保会社、監査、コンサル(制度コンサルティング、人事コンサルティング)、証券会社、官公庁(厚生労働省金融庁国民年金基金連合会、企業年金連合会等)、GPIF、信託協会、出向関連会社(システム子会社等)、大学など研究機関(出向)

 

今までにお目にかかったことのある方々の勤務先を列挙しております。

 

■部署・業務 

 

上に挙げた中では、信託銀行では「監査」以外ならば、全ての業務が可能だったりします。

信託銀行の魅力は幅広い業務が可能な所でもあり、未経験分野への転職は往々にして年収などの待遇が下がってしまうのですが、同じ会社での部署異動であれば年収や職位、人脈はそのままに、興味のある業務にチャレンジできるのは大きなメリットだと考えております。

 

■業務内容

  • DB数理計算(年金信託部、団体保険)

年金アクチュアリー候補生が新人配属されるのは、ほぼ100%DB数理計算の部署です。

一次試験の年金数理にあるような決算や財政計算、PBO計算などを行います。保険会社での主計部署のようなイメージでしょうか。

色々な会社の退職給付制度を数理部署で触れておくと、お客さまに「他社ではこんな制度もありますよ」といった話の幅が広がりますし、数理部署でしか培えない基礎は沢山あるので、とても大事な業務ですね。

 

こちらで数理業務について触れています↓

bluetan0210.hatenablog.com

 

年金コンサルティングを志望される方は、お客様とは法令知識に基づいて制度設計の検討を重ねますので、二次試験にあるような年金法令の知識習得や年金制度そのものへの理解を深めておくことを強くオススメ致します。

 

 優秀なコンサルティングアクチュアリーは、えてして年金制度への深い造詣をお持ちで、数理的素養、コミュニケーション能力、全て備えていらっしゃいます。(能力値のレーダーチャートが満遍なく高いイメージでしょうか)

 退職給付制度は人事制度の枠組みの中にあるので、お客様の多くは人事部のご担当者様になります。退職給付会計の話になると経理部のご担当者様がご同席することもあります。

 人的資本経営、Financial Well-being、人生100年時代、定年延長がホットトピックですが、人事コンサルティングに強みのある信託銀行もありますし、人事コンサルティングを行う年金アクチュアリーもいらっしゃいます。

 

制度コンサルティングについてはこちらの記事で触れています↓

bluetan0210.hatenablog.com

 

  • データサイエンス

 現場では、人手不足を補うための業務効率化の一環として、DX、システム化推進、データサイエンスへの関心は非常に高いです。特に数理部署での年金数理計算・報告レポート作成はシステムやツールが用いられているので、これらとの親和性が高いのかもしれません。

 旬の人気分野だけに、正会員になられた後、年金数理人になられた後のキャリアとして選ばれる方が多いです。業務公募制度を利用して異動されるアクチュアリー出身者が多い印象があります。

 

 信託銀行にも実はリスク管理部署というものがあり、銀行のERMを行っています。こちらでも年金アクチュアリー出身者が多く活躍されています。数学科出身だと喜ばれたという話もあります。

 Twitterを拝見する限りだと、やはり生損保のアクチュアリーの皆様の方がリスク管理へのご関心が強い印象がございます。

 数理部署やコンサルティング部署ですと、リスク管理よりもむしろデータサイエンスや人的資本経営、令和6年度公的年金財政検証の方が関心が強く、信託会社ではリスクを直接的には負わないビジネスモデルが意識・考え方に影響してくるのかもしれません。(幹事先・運管先の倒産による収益減少など間接的なリスクはあるのかもしれません)

 

 「CERAを取得しても、社内での資格の知名度が非常に低いことや、お給料アップ等、目に見える形での待遇向上がないので、面白いけど、正直モチベが湧きにくい」「英語は苦手だから海外に出る予定はない」という先輩のご意見もあったり、リスク管理部署に異動する際にCERA資格が必須というわけではなく研究会員や準会員の方も異動された例もあり、もちろん会社による差異もあるのでしょうが、異動の希望が比較的通りやすいのかもしれません。

 

アクチュアリー会HPにて、信託銀行でリスク管理に携わっていらっしゃる方の記事がありましたのでご紹介します↓

https://www.actuaries.jp/actuary/message08.html

 

  • 年金営業

 数理部署・年金コンサルティング部署のアクチュアリーが最もお世話になるのが年金営業さんです。お客様との窓口は年金営業さんなので、往訪アポをセットしてくださったり、往訪には必ず年金営業さんが同行しますし、やはり対客経験ではフロントである年金営業さんが圧倒的なので、連係プレーで対客しています。

 研究会員・準会員持ちの年金営業さんは実は結構いらっしゃり、アクチュアリー試験はもう受験したくないけど対客業務はやりたいという方が多いです。

試験に合格するとその難しさを重々ご存じなので、真っ先に「おめでとう!」とお祝いしてくださりますし、試験の合格状況は関心が強いのでリアルタイムに把握していらっしゃいます。人望のあるアクチュアリーの準会員が晴れて正会員になると、「お祝いしますよ!」と祝賀会の飲み会をセットしてくださったりします。

正会員の年金営業部長もいらっしゃいます。

 年金営業さんはお客様との宴席・接待ゴルフも行いますし(年金アクチュアリーではそういった場は基本ございません)、年金運用提案、DC提案、制度設計の提案など年金業務を幅広にこなされるので、年金事業の要は年金営業なので営業成績・ノルマなどはあるものの、仕事は楽しそうな印象があります。

 私も年金営業さんとは接点が多く、今の部署の同僚は全員が年金営業出身者なので思うのですが、やはり明るくてコミュニケーションに長けた陽気な方々がとても多いです。会話のテンポが早く、話していて楽しいですね!

「僕、女性のアクチュアリーは初めてお会いしましたよ!」と見ず知らずの年金営業さんが、私の顔と名前を覚えていらっしゃり話しかけてくださったりします。

 

  • 年金運用(年金ALM)

資産サイドの提案を行うことも可能だったりします。こちらは後述致します。

期待リターン引上げで旬なテーマですね。

 

  • 事業企画

年金営業部、DC部署、年金アクチュアリーの多くが属するDB部署の全体を統括して、年金事業全体を俯瞰した事業計画策定、企画立案、事業のPDCAサイクルを回す仕事です。年金ビジネスの屋台骨は年金運用(資産サイド)なので、弊社では年金営業部出身者、年金運用部出身者が多いです。

 

  • 大学などの研究機関(出向)、官公庁

社内の業務公募制度を使って大学の研究畑に戻られる方や、信託銀行から官公庁に出向される方もいらっしゃいます。

 

■得意な人が少ないもの

  • 英語(特にスピーキング)
  • 年金運用など資産サイドのお話

 

「苦手意識がある」「全く分からない」という声が多いもの達です。(裏返せば、得意になると強みに出来るもの達ともいえます)

 

 英語(特にスピーキング)を苦手とする方は本当に多く、私の周囲ではTOEIC800点以上が数人しかいらっしゃらないという噂もございます…。

外資系企業のお客様だと英語でプレゼンすることもあるので、スピーキングが出来ると重宝されます。

 また、年金アクチュアリーは負債サイドの話を好まれますが、年金運用などの資産サイドのお話を得意とされる方はあまりいらっしゃらないです。

アクチュアリー知名度がほぼないらしい年金運用関連への異動事例は聞いたことがないので、年金ALMの経験がある方くらいでしょうか。

 資産サイド・負債サイドはかなり観点が異なるので、両方の観点を持ち合わせていれば提案や着想の幅も広がりますし、応用が利くのではないかなと考えております。

年金運用の話になると前のめりになるお客様がいらしたりと、お客様の関心が相応に強いので、年金営業さんは年金運用提案を行う機会の方が多いですし、お客様のニーズにお応えするためにも、いずれ遠くない将来、年金数理人がDB決算報告のみならず年金運用提案も行えるよう求められるのではないかとも個人的に想像しております。(現に年金ALMは年金アクチュアリーの分野ですし、運用提案が出来ると転職の幅も広がりそうです)

 年金営業さんや年金運用部のPM(ポートフォリオマネジャー)といった収益をアグレッシブに狙いにいく、いわば「戦闘民族」ではないため、お金稼ぎの感覚などはこの方々ほど強くない印象があります。

 

■年金業界のホットトピック、関心事

  • 令和6年度公的年金財政検証
  • DC法改正
  • 資産運用立国、期待リターン引上げ、年金運用
  • インフレに伴う給付の実質価値の低下
  • 人的資本経営、FWB
  • 定年延長、人生100年時代
  • データサイエンス(業務効率化、システム化推進)

就活生の皆様は逆質問をお考えになる際にご活用ください。

 

■性格(キャラクター)

これは個人差が大きいところでもあるので一概には申し上げられない部分もありますが、

 年次が上がる程、思考の癖や主張がはっきりされていて、議論も白熱しやすい傾向があります。業務以外だと、飄々として掴みどころがないあっさりした性格の方が多いような…お話好きなお方は社内外問わず一定割合でいらっしゃいます。

 一方で、若手は穏やかで人当たりが良く、やや内向的で保守的な優等生というイメージです。他部署の総合職と比較すると、意識や関心のベクトルが内向きな傾向は少なからずあると思います。

 年次問わず、能力的に何か一つに突出しているというよりは、オールマイティなタイプが多いように思います。

 

 逆に、珍しいタイプを挙げると、内輪のコミュニティから飛び出して、外部との接点をどんどん持ちに行くような好奇心旺盛で行動力溢れるタイプというのは珍しいです。

 他には、尖っていらっしゃるタイプも珍しいです。

穏やかな方が多いイメージがおありかもしれませんが、私が個人的に尊敬する年金アクチュアリーの先輩方は、例外なく、負けん気が大変お強い方々です。

その個性や負けん気が高い向上心やプロ意識に繋がっていらっしゃるのだと拝察します。

 

■ご趣味

私の周囲では、野球ファンが圧倒的に多いです!

巨人と阪神タイガースが人気を二分しており、次いでホークス、広島カープ、西武という順番でしょうか。それ故か、業務でも「三遊間」「大谷君」などの野球用語が手引書や社内メールにもよく登場します。

他に聞き及ぶ範囲では、筋トレ、サッカー、マラソン、車・バイク、旅行、お笑い鑑賞、地酒巡り、建設現場巡り、ツール開発…etcです。